半年ほど前。そろそろ暑くなろうかという頃のこと。
妻の悲鳴が聞こえた。続いて「ミンナデテル!」という声も。
発熱して寝ていた私は、何のことか分からないながらも切迫した雰囲気に階下へ急ぐ。
それよりちょっと前。
妻は自宅周辺の掃除をしていた。ふと顔を上げると自宅の角から猫が顔を出している。
(あ~黒白猫~。バットマン柄~かわいい~
(かりんに似てる~鼻のポツポツも一緒・・・?
(?・・・えっ? かりん!?
あわてて窓から覗き込むと、開いた網戸の向こうに猫達が・・・
居間の窓を開けるとすぐのところに同じ高さのブロック塀がある。
その塀の上をらら一家が歩いている。居間に入った私は真っ青。
開いてる窓に近寄っていくと、目が合った。
ぱせり、帰還。(偉い!) 続いて
みるく、帰還。(いいこだね!)
その他3にゃんは、のんきに歩いてる。とりあえず捕まえようと窓から外に出て呼んでみた。
逃げる逃げる。ゆっくり逃げる。ちょうど手が届かない位の間隔で。
困った。臆病なのもいるから脅かすとパニックしてどっかいっちゃう。
拾ったとはいえ現在は完全室内飼い。しかも皆引っ越してから一度も外に出たことがない。
どっかいっちゃったら、戻ってこ(れ)ないかもしれない。
心臓ドキドキの私達。猫達は家と塀の間へ着地。
そして30分経過・・・
らら。「ふんふん、ふんふん」と匂いを嗅ぎながら家を半周。待ち構えていた妻が確保。
かりん。逃げ惑っていたが、そのうち「はむはむ、はむはむ」と雑草を夢中になって食べているところを確保。
みんと。「あご~んあご~ん」鳴きながらうろうろ。塀に飛び乗ったところを羽交い絞め。
安堵。安心。でもまだ心臓はバクバク。熱も上がった。
犯行現場と容疑者-かりん、らら、みるく、ぱせり、みんと
全開していた窓。その網戸を誰かが開けたらしい。くーちゃん、べるは熟睡中。犯にゃんはらら一家の誰かだ。
そういえば、うちには引き戸なら一瞬で開けてしまう奴がいた。しかし、現場を押さえたわけではないし・・・
一応、事情聴取に及んだが完全黙秘。証拠不十分で釈放せざるをえなかった。
翌日、家中の網戸に“網戸ストッパー”が設置されたのは言うまでもない。
重要参考猫-ぱせり
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