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2004.03.07

命知らずな猫

今住んでいるところは、転がり込んできたらら一家のためやむなく引越ししてきたのだが、当初はかりんも他のららっ子同様、行動範囲は家全体だった。

2階にはべるがいる。大人猫には凶暴性を発揮するべるも、子猫のときから見ていたららっ子たちは平気。かりんとべるの間もなんでもなかった。かりんが悪い遊びを覚えるまでは・・・

べるは臆病なのだがあまりにも恐いときは凶暴になる。
そのべるに背後から忍び寄り、ウーウー威嚇し続ける。べるの尻尾がボン!になったら成功。べるがシャーって言い始めたら、ダッシュで1階に逃げるという遊びだ。
通称、べる試し、または、ウーシャーダッシュという。

べるは、ここに引っ越すまで階段というものを知らなかったため、すばやく降りることが出来ない。両手同時にポン、両足同時にテンという感じでポテポテ降りてくるので時間がかかる。
トッテッテッと階段下りたかりんは、鳴いてドアを開けて貰う。余裕で居間に逃げ込むかりん。そんなときのかりんは、しっぽぴーんと立てて顔を上げて歩く。なんとなく得意そう。

しかし、世の中そうそううまくいくものではない。
戻ってきたかりんに私達が気づかないことだってある。

 開かないドアの前、立ち尽くすかりん。
 階段をポテポテ降りてくる音が聞こえる。
 ゆっくりと迫るベル。
 悲痛な声で鳴くかりん。
 階段を降りきったべるの口には笑みが・・・

そんなことが何度かあった。幸い流血沙汰にはならなかったが、いつかは病院。
なんといってもべるは限度を知らない。兄弟いなかったので、加減が分からない。育て親のくーちゃんは、我慢強さでは天下一品だったので、余計に加減が分からない猫になってしまった。
おまけに、爪切り嫌いなべる、かりんの両名である。

「かりん。右(左)の者、2階ところ払いを申し渡す」

かりん-へへーっと平伏しようとしている・・・かどうかは知らない
かりん

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猫日記4:かりん」カテゴリの記事

コメント

笑わせてもらいました~~!
2匹の光景がアリアリと頭に浮かんできます。
っちゅーか、実際に見たような気分に浸ってるというか(笑)
これはもう、多頭飼いの醍醐味ですねぇ。

投稿: 兎子@ウダウダ | 2004.03.08 00:03

お、おもしろーーーい。
でも、どっちもかわいいのよねぇ。(笑)

投稿: NON@ねころぐ | 2004.03.08 14:49

兎子@ウダウダさん。
最近、かりんは脱走しても階段下でUターンしているみたいです(笑)
多頭飼い。くーちゃん、べるの2匹の頃は、普通に楽しいほのぼの一家でした。
らら一家が転がり込んで7匹になったら、異常に楽しいどたばた一家になってしまいました(^^;)
まぁ、これは、らら一家がそれぞれ個性が強いせいかもしれませんね(苦笑)

NON@ねころぐさん。
そうなんです。どっちもかわいくてかわいくてしょうがない。
仲良くしてくれとは言わないが(いや、是非してくれ)、怪我するようなバトルは絶対しないで欲しい。
かなわぬ望みは「集合写真を撮りたい」
#欠席者のいる卒業写真みたいなのはいやじゃ(笑)

投稿: でじゃぶ | 2004.03.09 00:46

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