2013.08.11

突然の猫

それは、蒸し暑い日曜日にかかってきた一本の電話から始まった。

あれこれ支度。Googleで調べた経路情報を元に、バス、電車を乗り継いでいく。
目的の駅。そして、もう陽も暮れてしまった細い急坂を大汗をかきながら登る。
ようやくたどり着いた先に待っていたのは。

あずき

小さい。可愛い。
想像していたよりも、かなり小さく手のひらサイズ。可愛い。(^_^)
手のひらを差し出すと、小ちゃな口を大きく開ける。可愛い。(^o^)
声は聞こえない。でもシャーと威嚇しているようだ。可愛い。(^_^;)

そっと移し替えたキャリーバックを大事に抱えて、とんぼ返り。
#突然の乱入者に驚いたその家の猫ちゃん達に逢えなかったのは残念、残念。

帰路、鳴くかと思っていたけれど、意外とおとなしい。
長時間の移動で大丈夫かなと、キャリーバックの天板(スモーク)越しに頻繁にのぞき込む。
じっとくるまっているかと思えば、ときどき動き回ったり、足元よたよたで転がったり。
目が合うと聞こえないシャーをしたりしていたけれど。
不思議と乗り継ぎが良く、一時間半足らずで帰宅できたのは、この子猫の行いが良いせいだろうか?(^_^)

帰宅。お腹空いてたろうと、真新しい哺乳瓶に猫ミルク。うまく飲んでくれるかと心配したのもつかの間、すごい勢いで飲む飲む飲む飲む。

あずき

鳴かない。初めて聞けたのが威嚇音。でも良く聞くシャーじゃなくて、カッ!とかタッ!とかって感じの破裂音(^^;) 大丈夫?

あずき

慣れない環境。角や暗がりに隠れようと、よたよた歩く小さな毛玉は危なっかしい。
何かいいものは。そうだ。納戸に積んでるあれ。
みなにゃん大にゃん気→喜んで増設→とたんに見向きもしなくなった猫ベッドに、ようやく活躍の場が。

あずき

あれこれ名前を考える。
悩むのはうちの奥さんで、発想が貧困な私は拒否権を行使するのみってのもいつも通り(^^;)
丸一日掛けて“うずら”に決定~。

あずき

翌日は、早めに退社させてもらい動物病院へと。
体重は297g。生後1か月位との見立て。
ゆずはもっと大きかったし、ららっ子はららお母さんがきっちり面倒見てたしで、幼猫への質疑応答や注意事項をしっかり聞いて。

うずら、うずら、うずら。うず、うったん。
あずき

でも“うず~”と呼ぶと、ゆずが「抱っこしてくれるんですか!」と反応してしまうことに気づき、ほどなく“あずき”に改名しました。
“うずら”も気に入っていたんですけどね(^^;)


あずき

元気に育つんだよ!
でもね、今度こそ、3年ぐらい子猫の姿のままでいいからねっ!(笑)

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2010.05.23

繰り返される猫

相変わらず、舐めて貰うのが大好きなゆず。

舐めて貰ったら舐め返すのがみなにゃんのマナー。
それをいいことに、寝ているぱせりやみんとを舐め起こしては、要求するのは3倍返し。

ターゲット発見。
テーブル上の巨大クッションに飛び乗ったゆずが目指したのは、晩ご飯を食べて、幸せ、満足、爆睡中のみんと。

ゆず、みんと
ゆず「みんとちゃん、みんとちゃん、起きて下さい」

ゆず、みんと

早速舐め始め、相手が覚醒しかけたところで即終了。それこそ、あっという間。

ゆず、みんと
みんと「…んぁ?」
ゆず「もう十分舐めました。こんどはみんとちゃんの番です」

まだ夢うつつなみんと。

ゆず、みんと
しょり~

目もうつろです。

ゆず、みんと
しょり~

ゆず、みんと
ね、眠くてたまらな…
Zzz…

ゆず、みんと
ゆず「みんとちゃん、みんとちゃん、起きて下さい(怒)」

ゆず、みんと
ゆず「やむを得ませんっ!」

ゆず、みんと
みんと「み、耳っっっっっ!!!!」

ゆず、みんと
みんと「何するんだにゃ!」
ゆず「ごめんなさい、もう、しません」

いやいやいや、またやるでしょ(^^;)

もうこれは、定例というか、日常風景というか、ありふれた光景といっていい位、昔から頻繁にやってます
みんとの耳が赤いのはゆずのせいなんじゃないかと思うくらいに。

ほんとに、みんととぱせりの忍耐力には感心です。まさか、単に忘れっぽい…じゃないですよね(笑)

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2010.04.06

ペアレンタル・コントロールな猫

最近のゲーム機には、遊び過ぎ防止目的で、本体の利用時間を制限できる設定があるらしい。

でも、うちには、そんな機能は必要ない。
「長時間やり過ぎってことが滅多にない」というのも事実。

でも、本当の理由は、「うちには、そんなもんは、もう大昔からある」からだ。

試しにTVの前でちょっとだけ長めにやってみるといい。
突然、目の前で自動防止装置が作動するから。

こんな風に。

かりん
ぬぼ~~っ
「うわっ!」

かりん
「ちょっ! かりん、どいて! かり~ん、どいて~、あ~~っ、ばっかり~ん(泣)」
ズガガガガガ

このところやってるのはレースゲーム。
この装置(と私の下手さ)のおかげで、グラベルに突っ込んだり、ウォールに激突したり、ちょっとアレなセッティングのときには縁石踏んでゴロンゴロンゴロンなんてこともあった。

おまけに、この装置、かなりしつこい。
解除しようが、撤去しようが、即座かつ自動的に復活するのだ。

かりん

「い~かげんにして!」

たぶん、お互いそう思ってるんでしょうね(笑)
まぁ、なんにせよ、うちでは、とっても有効で効果的な遊び過ぎ防止装置です(笑)

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2010.03.22

親子な猫

ららとららっ子達。
ららっ子でも、男の子、女の子でららの扱いがかなり違う。

男の子組であるみんととぱせり。ららより大きな身体になっても「お母さ~ん」と甘えていたけれど、いつの頃からか、ららにすり寄ろうとすると「しゃ~っ!」と言われ始めてた。
別に手を出すでもないその様子は「いつまでも、甘えてちゃダメでしょ!」と叱られているようにも思え、首を縮めてしゅんとうつむく姿もかわいくて、おまけにららのしゃ~っ!はメチャクチャ愛らしいので、つい、ふふっと笑みがこぼれてた。

ところが、かりんとみるく、女の子組だと全然違う。

らら、みるく、かりん
女の子組

いつも一緒。いつも猫団子。ちょっと肌寒いとき、何か動揺するようなことがあったとき「お母さ~ん」と寄っていき、ららも「どうしたの?」という感じでぺろぺろ優しく舐めている。

らら、みるく
密着母娘。

かりん、らら
みっちり母娘。

やはり、男の子女の子で違うものなんでしょうか。
実は単に「あなた達重すぎ!潰れちゃうわっ!!」ってのが真相なのかもしれませんが(笑)

相変わらずかりんはお行儀が悪いです。なにがどうなってるのかわかりにくいのですが、このときもららの身体に足がめり込み!
対ゆず用の蹴り技、かかと落とし?の習得中なのかも(笑)

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2010.03.14

強硬手段な猫

寒い日はじっとしているみなにゃんも、暖かい日は家のあちころをうろうろしてる。
動き回るとお腹も空くのか、ご飯が欲しいと催促してくる。

ご飯要求手段は、鳴いたり、甘えたりと、みなにゃんいろいろ。
甘え方もいろいろで、こんこん頭をぶつけてみたり、すりすりすり寄ってみたり、ごろんと仰向けになって誘ってみたり。

かわい~な~と思いはするけど、頭やお腹を撫でながら「夕ご飯まで待ってね」とまぁ当然のごとく要求は拒否。

そうするとレベルアップする要求手段も、それぞれいろいろ。おまけに流行廃りまである。
最近のららのお気に入りはこれ。

らら
「いいの?」

らら
「やるわよ?」

ガタガタガタガタ 「揺するなぁ~」

ガッシュガッシュガッシュガッシュ 「爪研ぐなぁ~」

らら
「ご飯頂戴?」

あげません。

これがみんとだったら、ひたすらつきまとって鳴きつづけ→ふて寝なので、楽なんですけど(^^;)

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2010.02.28

実行犯な猫

とてつもなく大きな物音とうちの奥さんの悲鳴。
何!? こたつで爆睡中だった私は飛び起きる。

あれは、先週末。真夜中のことだった。

そう、犯猫は!

みんと

現場のキッチン。いろいろ散乱し、ゴミ箱も倒れている。
そして床には、何か大きな物体が。
寝ぼけた頭には、その大きな物体が何であるかがわからない。
ただ、床にあるべきものではないということだけは感じていた。

その大きな物体を指さしながら「とっちゃんが…、とっちゃんが…」

何!?まさか、みんとが下敷きに!?
みんとぉぉぉ!!!
真っ青になり、その物体をガシッと掴んだところで、それがオーブンレンジであることに気づいた。

「とっちゃんが、落とした」

一気に力も気も抜けた。

なんでも、ジャンプの際に足を滑らせてしまったみんと。
飛距離が足らずに、着地したのはオーブンレンジの手前ぎりぎり。
みんとの全体重が、バン!と手前に開いてしまった扉にかかる。
ゆっくり傾くオーブンレンジ。
両手でぶら下がりながらも這い上がろうとするみんと。
そして力尽き落ちてゆくみんと。
その後を追うオーブンレンジ。

どかっしゃーん、がらごろ。

幸いにも、みんとは無事でした。
早く怪我の確認をしたかったんですが、悪いことしたと思ったのか、引きこもったテーブルの下で、しばらく私たちの手から逃げ惑ってました。
へっぴり腰ながらも普通に歩いているようなので、大丈夫そうと判断してキッチンを片付けに。

そういえば、みんとはオーブントースターを落として壊したという前科があります。

みんと
「僕は悪くないんだにゃ」

じゃぁ、誰が悪いの?

みんと
「いや、あの、その」

そう、もともとみんとが足を滑らせる原因となったのは一枚の厚紙。
その厚紙を窓辺に放置したのが真の…

ゆず
「正直に白状したほうが良いと思います」

そんなに責めないでよ。
これからは面倒くさがらずに、紙資源置き場に持って行くから(^^;)

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2010.02.22

不審物な猫

ちょっと肌寒くなってきた頃のこと。

ん? あれ、何だろう?

?

窓辺の敷物が、なんだか妙な感じにのたくっている。
よく見るらら仕上げとはちょっと違う。

近寄って覗きこむと、なにやら、ご機嫌斜めそうな茶色い毛玉。

ゆず
ゆず「なんでしょうか」

真夏でも毛布の中に潜り込んで寝ていることのあるゆずは、とても寒がり。
この日は雨。たぶん「寒いです~」と、奮闘しながら潜り込んだんだろう。

つい笑いながら、キルト越しに撫でてたら「まだちょっと寒いです」だったのか、くるりと回って入り口を閉じてしまった。

でも、ここは、みなにゃんが集う憩いの場。

らら
「どうして、ぐちゃぐちゃ?」

らら
「何よ、これ」

ららもしばらく胡散臭そうに見つめてましたが、気配を察したらしいゆずのきゅるきゅるという声で納得したようでした。

みなにゃんのために冬場の敷物は毛布やフリースにしています。
でも、みなにゃん、もっぱらこたつです。
特に寒がりゆずは、こたつに立て篭もって滅多に出てきません。その分、出てきたときの甘え具合は、もう勘弁してくださいって言いたくなるくらい怒涛の勢いです(^_^)

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2010.01.23

ミーアキャットな猫

「これなぁ~んだ」

取り出したのは一本の木の棒。
でも、これ、ただの棒ではない。

頭上に掲げてくるくる振れば、あら不思議。
みなにゃんがミーアキャットに変身するという(笑)

ミーアみんと
みんと

ミーアゆず
ゆず

ミーアぱせり
ぱせり

そう。これはまたたびの木。

あ、こらこら。それは食えないって。

ぱせり

体型的にはミーアキャットというより、プレーリドッグじゃないかというご指摘は真摯に受け止める方向で(^^;)

もちろん、他のみなにゃんもまたたびを堪能。

鼻先に突きだしたら、くんかくんかするらら。
あれ、反応薄いなぁ?なんて思ってたら、いきなり涎がぼとぉぉぉっと落ちて、後はもう、百面相(笑)

うちでは、またたびは年1~2回位あげてます。このところカメラを手にしてなかったので、久々にみなにゃんの狂乱姿をいっぱい撮らせてもらいましたが、大量のボツ写真にがっくり中です。

あとでふと気づいたんですが、この狂乱状態、写真もいいけどビデオにも残しておいた方がより楽しめるなと、次回を楽しみにしてます。

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2009.12.20

見送る猫

窓辺で女の子組が日向ぼっこ。
みるくは何を見てるのかな?と視線の先を追ってみる。

らら、みるく、かりん

ん? あれのかわいい後ろ頭は“ゆずに”だな。

セーフ。
勝手に防衛班を結成しているららとかりんが起きてたら、極めてうるさく大変やかましい事態が生じていたところだ。
幸い、ふたりとも惰眠を貪っている最中。
ふ~、助かった、と胸をなで下ろす。

ゆずに

“ゆずに” ここが散歩コースらしく、よく見かける。
「あれもこれもみんな敵よ!」な、ららやかりんとは違い、ブルーの首輪が似合ってる、とてもお行儀がよい猫さんだ。

こっち向かないかと想いながら、ガラスに近づいて写真を撮ったら、気づかれてゆっくりと歩み去ってしまった。

みるく
「あ~、いっちゃった」

悲しそうに一声鳴いた後、いつまでも見送ってるみるく。

普段は引っ込み思案で恐がりだけど、何か話したいことでもあったのかも。
ひょっとして「うちの母と姉がいつも迷惑かけてごめんなさい」とか(笑)

あまり、このあたりでは目にしない柄は、ゆずに似ています。
初めてガラス越しに見たとき、「ゆず脱走!?」とパニック。
落ち着いてみると、顔も輪郭も毛色も全然違うんですが、慌てた慌てた、心臓バクバクでした。
それ以来、うちでは「ゆずに」と呼んでいます(^_^)

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2009.12.17

前屈する猫

身体が硬い私にお手本を見せてくれているのは、心優しいらら。

らら

えっ? 何ですって?

違います。そうじゃありません。


  1. 私が寝そべって読んでいた新聞紙に乗ってくる。

  2. かまってくれないので新聞紙を食い千切り始める。

  3. 食い千切った切れ端が次第に気になってくる。

  4. 切れ端に猫パンチくれているうちにだんだん興奮してくる。

  5. 身体がムズムズして部屋中を走り始める。

  6. ダッシュ、そしてヒット&アウェイ。走り回りながら切れ端に猫パンチ。

  7. 何度目かにタイミングを間違えたのか、つんのめっちゃって…


なんてことではありません。
そして、この直後にごろごろごろとでんぐりがえり、いや華麗な前転を連続で決めたりもしてませんとも。ハイ~(^^;;;

ららちゃんってば、お茶目さんなんだからぁ(笑)

らら

もう、ず~っと、ず~っと、かわいくてかわいくてたまらないんです(^o^)

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